1937〜1939年にかけてフランスで綴られた、家族と旅のアルバムです。
全26ページに114枚の写真と手彩色写真、水彩画、タイプ打ちの資料が収められています。
ページをめくれば、繰り返し現れる姉と弟の姿。
人形を抱いて微笑む少女、並んで歩く二人、海辺を見つめる横顔。
彼らの成長を追うように、山々や港町、家族の集いが重なっていきます。
モンブランやアルプスの雄大な風景、トゥーロンの港と水兵たちの記録、葡萄の収穫や農作業の場面、
花咲く庭での穏やかなひととき、手描き装飾や淡い手彩色写真
どの場面も、
姉弟を中心にした「ひとつの詩のような物語」を編み上げ、
開いて立てかければ、それはアルバムでありながら、一枚の絵画のように空間を彩ります。
【サイズ】
アルバム本体:約30.5×23cm
厚み:約3cm
写真最大:約17×12cm(大判の存在感あるプリント)
表紙や台紙には経年の擦れや変色がありますが、
欠落や大きな破損はなく、全体として良好な保存状態です。
時を経たやわらかな色あせが、むしろ詩的な雰囲気を深めています。
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